舌痛症について⑦

皆さまこんにちは、中延デンタルクリニックブログ担当です。今回も引き続き、舌痛症について書いていきますね。

原因不明の舌のヒリヒリ、ピリピリ。このつらい痛みはいったいどこからやってくるのでしょう。

たとえば、舌をヤケドした場合なら、「トラブル発生!」というシグナルが舌から脳に伝わり、脳のなかで「ヒリヒリ痛い!」という感覚が生まれます。この痛みのネットワークは、理解しゃすいですよねじつは舌痛症の痛みも、同じように脳のなかで生み出されています。

ただしヤケドの痛みと違うのは、舌から脳へ送られるシグナルなしに勝手に痛みの感覚がつくられてしまうことです。ここが謎なのです。

一説には、「からだの痛み」の感覚をつくっている大脳皮質と、「心の痛み(ストレス)」をつかさどる大脳辺縁系が緊密な連携をとっているために、ストレスで「心が痛く」なると「からだが痛い!」という感覚が脳のなかで生まれてしまうのではないかと言われています。

からだの痛みは、痛いという「感覚」であると同時に、「不快、不安、怒り」といった「情動」、つまり心の痛みとつねにセットです。どちらも脳のなかで生まれ、強く影響し合っています。舌痛症の症状が、ストレスが強まったときに出やすいのはおそらくこうした仕組みが関係しているのでしょう。