歯周病について⑥

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荏原中延駅 徒歩1分 歯科医院 の

中延デンタルクリニック ブログ担当です(`ω´)

歯周病は、歯ぐきの溝に生息する歯周病菌によっておこる病気です。細菌感染により歯ぐきに炎症が生じ、炎症が進むにつれて、歯ぐきの組織や歯を支えている骨が壊されていきます。歯ぐきの組織がどのくらい破壊されているかは、歯と歯茎の間のみぞの深さを測ることでわかります。一般に、この深さが4ミリ以上になると歯周ポケットと呼ばれ、歯周病であると診断されます。歯周病になる人は、中高年からシニア期にかけて増加します。厚生労働省が行った調査によると、歯周病になっている人の割合は20~30代では約三割ですが、50代では半数を超え、60代後半では約六割に達します。また、歯周病が重症化する人も、50代ごろから急激に増加し始めます。年をとると歯周病の人が多くなるのは、長年の生活習慣の蓄積や全身の病気の影響に加えて、加齢による歯ぐきの変化が関係すると考えられています。
まず、歯ぐきの免疫力の低下です。全身の免疫を担当する細胞のうち、加齢の影響を最もうけやすいのはリンパ球の一つであるT細胞です。T細胞は胸腺で育ちますが、胸腺は加齢とともに小さくなるため、血液中に新しく供給されるT細胞の数が減少し、増殖する能力も低下するので歯周病菌から歯ぐきの組織を守る力が弱まります。
そして歯ぐきの細胞の老化です。歯ぐきを構成する細胞を実験的に老化させた研究によると、老化した細胞は若い細胞に比べて歯周病菌が持つ毒素の刺激を受けたときに、歯ぐきの組織を破壊する炎症性物質を多く生産することが報告されています。また、歯ぐきを再生する細胞の活性も低下することから、歯周病の治療を受けた後も歯ぐきの組織の再生が起こりにくく、起こったとしても若い時よりも時間がかかると考えられています。
最後に歯ぐきの血管の変化です。動脈硬化という病気があるように、動脈は加齢とともに血管壁が厚くなり、その結果血液の通り道が細くなって血行が悪くなります。このような血管の変化は、歯ぐきの組織に血流を送っている下あごの動脈でも見られます。この動脈の血行が悪くなることで、歯ぐきの組織に栄養や免疫細胞が十分に運ばれず、歯ぐきの自然に治る力や艦船への抵抗力が弱くなる可能性があります。シニア期は、悪玉の歯周病菌が増えたり、歯ぐきがやせてプラークがたまりやすくなる年代です。歯ぐきを加齢から守るために、歯科医院を定期的に受診して、歯ぐきの状態のチェックやお口の清掃を受けることをお勧めします。