口腔がんについて③

皆様あけましておめでとうございます!!
荏原中延駅 徒歩1分 歯科医院 の
中延デンタルクリニック ブログ担当です(`ω´)
御年も当院とこのブログを宜しくお願い申し上げます!

先月に引き続き、口腔がんについて書いていきます。

口腔がんはお口の中にできるがんですが、細胞レベルで言うと扁平上皮にできるがんが90パーセント以上を占めます。扁平上皮とは、結合組織という体内の重要な組織を覆うごく薄い層のことで、皮膚や粘膜をはじめ、体の至る所にあります。厚さは一般的な紙一枚より薄く、バームクーヘンのように何層かに分かれた細胞集団が結合組織を守っています。
お口の粘膜の扁平上皮は、何もなくても約二週間で生まれ変わります。生まれ変わりは、まず基底膜のすぐ上にある基底細胞が分裂して始まります。その後、基底細胞は表層に向かって移動しながら、有棘細胞、顆粒細胞、角化層へと姿を変えて、やがて剥がれ落ちます。
口内炎というのは、扁平上皮にできた傷の一種です。その傷を埋めようと、傷の下に位置する基底細胞が一斉に分裂し始めます。ふつうは何事もなく分裂が終わり、傷が埋まって口内炎が治ります。この期間も何もないときと同じく二週間です。二週間たっても治らない口内炎は要注意、と言われるのはこれが原因です。
しかしごくまれに、分裂の時に基底細胞の遺伝子に問題が生じ、異常な細胞が生まれることがあります。その細胞は消えることなく、しかも分裂して増えていきます。これが細胞のがん化です。
ただ誤解しないでいただきたいのが、実際に問題が生じることは滅多にありません。ヒトのからだにはがん細胞に対する免疫機能などがありますので簡単にはがん化しません。とはいえ、傷ができて細胞分裂が何度も繰り返されるほど、問題が生じる確率は高まります。ですから、繰り返し口内炎ができるような場所は要注意ですね。