力がかかわる口腔内のトラブルについて

皆様こんにちは! 荏原中延 徒歩一分の歯科医院

中延デンタルクリニック ブログ担当です!

コロナウィルスで世間は騒ぎになっておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

今回は力がかかわる口腔内のトラブルについて書きます。

歯を失う原因は、2018年の厚生労働省のデータによると1位が歯周病(37パーセント)2位がう蝕(29パーセント)3位が破折(18パーセント)で、最近が原因となる歯周病とう蝕の合計が70パーセントとなり、歯科の二大疾患といわれる由縁です。

しかし、メインテナンス中に限ってと限定条件を付けると、歯を失う原因の一位は歯の破折です。破折は細菌が原因ではありません。原因は力です。歯科衛生士がメインテナンスに従事し、国民の口腔管理、健康に寄与するためには細菌のコントロールとともに口腔内に生じる力をとらえる知識と技術が不可欠なのです。代表的な現症を挙げましたが、中でも骨吸収は力だけの問題が原因ではありません。

臨床において骨吸収ががみられる場合、骨吸収は炎症や力などによって引き起こされた病変であり、部位による違いがみられます。口腔性外傷とは、一方向からの力だけではなく、反対方向からも力が加わり、歯が揺さぶられることによるものです。歯周炎が起きている部位に外傷性咬合が加わると、歯根膜腔が拡大し、血管透過性の増加、破骨細胞の活性化によって骨吸収が起きると考えられています。その結果、骨が薄い部位は歯根が露出し、骨が厚い部位は垂直性骨欠損になります。つまり、同じ炎症と力が原因であってもその部位の状態によって現れ方が違うのです。歯周組織に過度の力学的負荷が加わると歯根膜腔の拡大と骨吸収が観察されますが、骨吸収には破骨細胞が関与します。また、歯周病でも骨吸収が観察され、破骨細胞が関与します。両者の違いは、骨吸収に至る過程で細菌感染による炎症を伴うか否かです。ちなみに歯周組織に力学的負荷が加わった結果の骨吸収と歯の動揺として矯正治療による歯の移動の原理もあります。この場合炎症は伴っていないので、骨吸収と歯の動揺は観察されますが、炎症のうち発赤、熱感、膨張は臨床的にみられません。もちろんプロービング値も正常です。

プラークコントロールや歯周治療は歯科診療の基盤です。私たちは患者様の歯周基本治療からメインテナンスを通して細菌のコントロールをしっかりと行い、力の影響を考えることで口腔内の問題を幅広くとらえていくことができます。口腔の健康を回復し維持するために、炎症のコントロールと力のコントロールの両方をしっかり行うことが大切だと考えます。

お口の健康を守るためにも、定期的なメンテナンスを行っていきましょうね!

 

余談ですが、以前よりブログを更新させていただきましたブログ担当は一身上の都合により退職いたします。6年間ありがとうございました。一説によると健康な口腔内の歯は全部で3000万円ほどの価値があるそうですよ。そう聞くと真剣に歯磨きする気になってきますよね?(笑) 歯を大切に、皆様どうかお元気でお過ごしくださいませ。